省エネ住宅を建てる際に、とても大事なポイントである「窓」
窓の選び方、設置の仕方によって家の省エネ性能に大きく影響します!
今回はそんな窓についてお話したいと思います。
窓は「ガラス」と「窓枠」で構成されていますが、それぞれに種類があります。
【ガラスの種類】
①単板ガラス(低コスト)
1枚だけのガラスで性能が低く、結露が発生しやすいです。
②ペアガラス(中コスト)
2枚のガラスで構成されており、
ガラスとガラスの間に空気やガスが封入されています。
③トリプルガラス(高コスト)
3枚のガラスで構成されていてペアガラスと同様、間に空気やガスが封入されています。
高い断熱性を持っていますが、ガラスの枚数が増えるため重くなります。
断熱性能にこだわりたい方やお金に余裕のある方は、
トリプルガラスをおすすめします。
ある程度の断熱性能があればいい方はペアガラスがおすすめです。
単板ガラスは・・・おすすめしません。
ちなみにガラスとガラスの間の空間を保つために、
「スペーサー」という部材がありますが、これにもアルミと樹脂があります。
樹脂を選びたいところですが、防火窓だと使用できないこともあります。
④Low-Eガラス
Low-Eガラスとはガラスの表面に金属膜をコーティングしたガラスのことです。
Low-Eには放射熱を低減する効果があり、
設置する位置によって「日射取得型」と「日射遮蔽型」があります。
ペアガラスの場合、屋外側のガラスにコーティングすると「日射遮蔽型」、
室内側のガラスにコーティングすると「日射取得型」となります。
一般的には南面の窓には「日射取得型」、
北・東・西の窓には「日射遮蔽型」を使用します。
理由については長くなりそうなので、また別のブログにて書こうと思います。
【窓枠の種類】
①アルミサッシ(低コスト)
熱を非常に伝えやすいため、結露が発生しやすいです。
アルミは強度があるため、枠が細くデザインがスッキリしています。
②アルミ樹脂複合サッシ(中コスト)
屋外側が耐候性が高いアルミ、
室内側が熱を伝えづらい樹脂で構成されています。
アルミサッシと同様、枠が細くデザインがスッキリしています。
③樹脂サッシ(高コスト)
熱を伝えづらく断熱性能が高い(アルミの約1000倍)
アルミと比べると強度が弱く、重さがあるため枠が太くなります。
この中では最も結露が発生しづらいです。
【窓が持つ役割】
窓は外部との繋がりや室内からの景色、法律上の採光等の確保や日射取得、日射遮蔽など様々な観点から、サイズや種類、設置位置などを選定していかなければなりません。
省エネの観点から考えると、夏には窓から約70%も熱が入ってきて、
冬には約60%も逃げていきます。
家全体に占める割合を考えると、どんな窓を採用するかがとても重要です。
省エネを考えるなら、「まず窓から!」
アルミサッシはおすすめしませんが、アルミ樹脂複合サッシを選ぶのか、樹脂サッシを選ぶのか、
家を建てる地域や予算など総合的に判断するのがベストです。